検体の回収業務をリプレイスし、沖縄でのサービス提供が可能に。利用者体験の向上と集荷業務の効率化も実現

Craif株式会社の検体回収体制の最適化事例をご紹介

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Craif株式会社の検体回収体制の最適化事例をご紹介 Craif株式会社の検体回収体制の最適化事例をご紹介

Craif株式会社は、2018年に設立した尿がん検査「マイシグナル」を提供するバイオAIスタートアップです。サービスの拡大に向けて、常時冷蔵帯で輸送できる対応地域の拡大や管理品質を主要課題とされていた中で、利用者宅への配送から集荷・回収までをヤマト運輸へリプレイスいただきました。冷蔵帯での輸送を沖縄でも開始できたことで、日本全国をカバーしたサービス展開が実現。Web出荷コントロールサービスの導入により、利用者からのWeb集荷依頼も実現し、利用者の利便性を大幅に向上できました。サービス導入の経緯や効果について、Craif株式会社 コーポレート統括 兼 経営企画室長 後藤はつみ様、Craif株式会社 経営企画室 マネージャー 佐多俊哉様に伺いました。

ポイント

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課題

検体は、集荷後から検査ラボ到着まで0〜10℃で管理することが必須であり、検査事業の拡大に伴い、全国をカバーした冷蔵帯の輸送網の整備とさらなるサービス向上が求められていた。特に、沖縄地域への新規サービス開始が重要な事業課題であった。

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取り組み

全国にネットワークを持つヤマト運輸を採用。また、検体回収用の専用梱包箱の開発とWeb出荷コントロールサービスの導入を行い、社内システムとも連携。

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成果

検査に影響を与えることのない輸送中の温度管理を実現。 Web集荷での24時間受付により利用者の利便性を向上し、検体の集荷・回収にまつわるトラブル・クレームを解消するとともに、安定したリードタイムで医療機関の診療スケジュールへ与える影響を軽減。 専用梱包資材の開発・導入によりラボスタッフの開封時の業務効率が50%アップ。

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課題

検体は、集荷後から検査ラボ到着まで0〜10℃で管理することが必須であり、検査事業の拡大に伴い、全国をカバーした冷蔵帯の輸送網の整備とさらなるサービス向上が求められていた。特に、沖縄地域への新規サービス開始が重要な事業課題であった。

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取り組み

全国にネットワークを持つヤマト運輸を採用。また、検体回収用の専用梱包箱の開発とWeb出荷コントロールサービスの導入を行い、社内システムとも連携。

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成果

検査に影響を与えることのない輸送中の温度管理を実現。 Web集荷での24時間受付により利用者の利便性を向上し、検体の集荷・回収にまつわるトラブル・クレームを解消するとともに、安定したリードタイムで医療機関の診療スケジュールへ与える影響を軽減。 専用梱包資材の開発・導入によりラボスタッフの開封時の業務効率が50%アップ。

沖縄本島へのサービス提供が急務に。集荷の顧客体験、検体回収後の温度管理にも課題が

2024年のノーベル生理学・医学賞で一気に注目の高まったマイクロRNAは、タンパク質の発現を調整する物質です。Craif株式会社は、がん細胞が放出する特定の尿中マイクロRNAのパターンをAI解析し、すい臓がん、胃がん、大腸がん、乳がんなど最大10種のがんリスクを一度の検査でがん種ごとに評価する「マイシグナル」を開発し、世界初(※)のがんリスク検査キットとして販売しています。現在、2,000を超える医療機関や全国の4,000以上のドラッグストアなどでも手に取れるようになってきました。

※尿×AI×マイクロRNAを用いたがんリスク検査サービスとして(第三者機関調査)

「私たちは、がんの早期発見・治療によって、“人々が天寿を全うする社会の実現”をビジョンとしています。日本のがん検診受診率は40%程度と伸び悩んでいますが、地理的に検診に行きづらい地域ではさらに下がります。健康が気になっていても、一日仕事を休んで検診に行くのは大変という方が多くいらっしゃいます。ですから、検査キットを全国どこにお住まいでも使っていただけることは、とても重要なのです」(後藤様)

2022年2月にサービスを開始、沖縄や北海道の医療機関からの要望も強く、精力的に対応地域の拡大を行ってきました。

後藤様
Craif株式会社 コーポレート統括 兼 経営企画室長 後藤はつみ様

「尿を使うため、針や処置が不要で痛みもなく、簡単に自宅で採取できます。ただし、検体は0〜10℃に保つ必要があり、ご自宅や医療機関では冷蔵庫で保管、集荷後も常時冷蔵帯での輸送が必要です」(後藤様)

当時の輸送体制では、検体の冷蔵輸送について、より確実で安定した運用が求められていました。また、沖縄から本州へ冷蔵帯での輸送を実現することが急務となっていました。

「検査を予定されている利用者様や医療機関に、常に安定した品質でサービスをご提供するためにも、輸送に関するトラブルや課題は早急に解消する必要がありました。利用者様からのお声を丁寧に受け止め、さらに安心して検査を受けていただける輸送体制の構築が求められていました」(後藤様)

急遽、沖縄本島から名古屋にあるラボまで常時冷蔵帯での輸送が可能な会社を探し始めましたが、料金面での課題や、実現性の確証が持てず、行き詰まってしまいました。

「唯一、ヤマト運輸様だけが、事前検証も行ったうえ対応できるとのお返事をいただけました。冷蔵帯での輸送の実現に向けて輸送オペレーションの再設計や資材の選定を推進いただき、ロガーテスト(温度テスト)を無事にクリアできたことから、ご支援をお願いすることになりました」(佐多様)

徹底した温度管理に加え、24時間Web集荷依頼で利用者体験も向上

こうして、2025年4月より沖縄でサービスが開始されました。

「尿検体を用いた実証実験に成功していたので、自信を持ってサービスを開始できました。それでも、全国で混乱なく検体を回収できるよう徹底することは、並大抵の運用力では叶いません。オペレーションを仕組み化しそれを実現いただいたことに、強い感銘を受けました」(佐多様)

佐多様
Craif株式会社 経営企画室 マネージャー 佐多俊哉様

沖縄でのサービス開始からまもなく、利用者の方からがんが発見され、治療へとつながる事例も出てきました。

集荷方法の見直しに際しては、Web出荷コントロールサービスを利用し、検査キット内の二次元コードから24時間Web集荷依頼できるようになったことで、利用者の体験も大幅に向上しました。

「Web出荷コントロールサービスを使うことで、検体の集荷・輸送状況も瞬時にわかります。利用者からのお問い合わせ対応も円滑になりましたし、もし検体エラーがあった場合も、送り状番号から追跡でき、エラーの発生原因を特定しやすくなりました。サービス拡大に連れ、増え続けていた輸送に起因するクレームが、ヤマト運輸へリプレイス後、大きく解消されてきていることも嬉しいですね」(後藤様)

検体破損や液体漏れといった事故を防ぐため、3重梱包に対応した専用資材を共同開発し、安心して検体を輸送できる環境を整えました。

「返信用箱への注意書きやチェックリストなどもこまかく対応いただき、利用者が迷うことなく、使い勝手も良い仕上がりになりました。ご提案で開封ジッパーを付けていただいたところ、開封業務効率が50%向上し、ラボスタッフにも評判です」(佐多様)

日本全国で地域に根ざした「がん早期発見」を啓発するパートナーに

沖縄での実証実験を準備中、佐多様の印象に残った出来事がありました。

「マイシグナル」のキット
「マイシグナル」のキット内容(沖縄版)。外箱にすっぽり収まるサイズで返信用箱を開発したため、組立の手間要らずに。

「沖縄に知人がいませんので、実証実験の検体をどう準備しようか迷っていると、営業担当者の方が家族や関係者の協力を募り、迅速に用意頂けたことに、感銘を受けました。我々のやりたいことをどうすれば実現できるのか、物流インフラの枠を超えて取り組み、さらには現場と本社の方々が一丸となって動いてくださったことで、沖縄でのサービス開始が可能になりました。この体制なら、新しい課題が生まれても乗り切っていけるという安心感があります」(佐多様)

運用開始後も現場起点での提案に助けられているとおっしゃいます。

「ミスを防ぐために、徹底してどんなに小さな原因でも現場で起きたことを検知し、冷蔵帯であることを示すシールの必要枚数などの細かな施策もスピーディーに実装いただく一方、酷暑に向けての大規模な対策案もいただくなど、課題の大小を問わずアイディアから実装までしっかり伴走いただけるパートナーです」(佐多様)

Craifでは、がんの啓発活動においてもヤマト運輸の伴走に期待しています。

「がんという社会課題を解決するには、技術・サービスだけでなく、自治体や企業、病院、大学などと連携し地域密着で啓発することが効果的と考えています。すでに各地で啓発キャンペーンを展開していますが、その中で北海道の最北端の離島である利尻町のようにがん検診の環境が十分に整っていない地域でも、“自宅で検体採取・ヤマト運輸が運んで検査”という強みが発揮できると思います。日本全国どこでも検査・早期発見・早期治療という流れをつくるため、ヤマト運輸の配送品質やネットワークと連携させていただいたり、さらに、がん啓発を推進するパートナーとしても期待しています」(後藤様)

ヤマト運輸と共に可能にしてきた全国対応に留まらず、Craifの目標は世界へ向かいます。

「現在米国の主流である血液DNA検査に比べ、尿中マイクロRNA検査は早期がんのシグナルを捉えることに優位性があると考えております。この領域は日本が最先端であり、今後アメリカをはじめグローバル展開を目指しています。海外では、輸送品質が異なりさまざまな課題が出てくるでしょう。まず、日本で“自宅でできる尿がん検査”のスタイルを確立し、それを世界にも広めていけたらいいですね。その際には、またお力を借りることになるかもしれません」(後藤様)

※掲載記事の内容は取材当時のものです。

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Craif株式会社の検体回収体制の最適化事例をご紹介

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https://craif.com/

代表者氏名:代表取締役(CEO) 小野瀨隆一

所在地:〒162-0814 東京都新宿区新小川町8-30 THE PORTAL iidabashi B1F

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