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ショッピングカートの比較一覧表をまとめました。ECサイトを始めることになり、ショッピングカートASPの選び方に悩んでいるというECサイト運営担当の方は必見です。有料版・無料版、決済手数料、オススメの機能を徹底比較します。
ショッピングカートASP比較
ショッピングカートは各社でなにが違うのか、まずはだれもが気になる「導入費用・料金」の比較表からみていきましょう。最低契約期間も併せてチェックしてください。
ショッピングカート比較 <費用・料金>※2020年3月調べ | ||||
---|---|---|---|---|
種類 | 初期費用 | 月額料金 | カード決済手数料 | 最低契約期間 |
BASE | 無料*1 | 無料*2 | 3.6%+40円 | なし |
STORES.jp | 無料 | 無料〜*3 | 5% | なし*4 |
らくうるカート | 3,300円〜 | 330円〜 | 5% | 12ヶ月 |
おちゃのこネット | 無料 | 550円*5 | 2.9~5% | 12ヶ月 |
カラーミーショップ | 3,300円 | 917円〜 | 4%〜 | 3ヶ月 |
MakeShop | 11,000円 | 11,000円〜*6 | 3.6% | 1ヶ月 |
ショップサーブ | 16,500円〜 | 12,540円〜 | 3.675〜4.725% | 6ヶ月 |
参考 EC-CUBE | 無料(テンプレートやプラグインは一部有料) | なし | プラグインによる | なし |
※上記はすべて税込
*1 有料テンプレート選択可
*2 有料アプリ追加可
*3 有料プランは月額1,078円(税込)
*4 有料プランは1ヶ月
*5 年間分一括払いのみ
*6 契約期間による割引あり
上記のように、無料で運用できるショッピングカートASPにはBASEやSTORE.jp、有料で運用できるショッピングカートASPには、らくうるカート、おちゃのこネット、カラーミーショップ、MakeShop、ショップサーブなどがあります。
決済代行サービスに関しては手数料以外に、回収金が入金されるタイミングも重要なので注意しましょう。
次に、同じくショッピングカートに必須の「機能」を比較してみましたので、続けてご覧ください。
ショッピングカート比較 <機能>※2020年3月調べ | ||||
---|---|---|---|---|
種類 | 商品登録数*1 | サーバ容量*2 | デザインテンプレート数 | スマホ対応 |
BASE | 無制限 | 公表なし | 11*3 | あり |
STORES.jp | 5点〜無制限 | 公表なし | 8 | あり |
らくうるカート | 1万点〜無制限 | 公表なし | 3〜 | あり |
おちゃのこネット | 100〜100,000点 | 1GB~ | 400以上 | あり |
カラーミーショップ | 4〜 | 公表なし | 5〜 | あり |
MakeShop | 10,000点〜 | 公表なし | 173 | あり |
ショップサーブ | 500点〜 | 1GB〜 | 157 | あり |
参考 EC-CUBE | 無制限 | 使用サーバによる | 109 | あり |
*1 最少〜最大数
*2 最少〜最大容量
*3 有料版テンプレート別途あり
ここでいうサーバ容量とは、ショッピングカートASPの各社が持っているサーバから、各ECサイトに割当てられたハードディスク容量の上限です。商品画像をたくさん登録したりアクセスレポートがたまっていったりすると、ディスク容量がいっぱいになることもあります。
また、スマホ対応の欄がすべて「あり」になっていますが、実は各社で違いがあるのでこれについては後ほど詳しく解説します。
ショッピングカートASP比較のポイント
ご紹介した2つの比較表から、ショッピングカートASPには色々な種類や料金プランがあることがおわかりいただけたと思います。
この中から、無料でECサイトを始められるショッピングカートや、小さなECサイトにフィットするショッピングカートを選びたい方は、BASEやSTORE.jpのような無料版ショッピングカートを比較検討してみましょう。テンプレート数が少なく作成ステップもシンプルなので、「お洒落で流行りの感じのショップ」が簡単に作成できます。BASEやSTORE.jpのサービスは「C2CやCtoC(シーツーシー、消費者間で行われる電子商取引)」とも呼ばれていて、個人のハンドメイド作品や、ユーズド品を売り買いするツールとしても利用されています。
一方、企業や個人事業主のECサイトで、ある程度の売上規模を見込んでいる方は、有料版ショッピングカートを中心に比較検討してみましょう。事業規模に応じたサーバ容量や料金プランが選べて、購入者や商品数が増えていっても対応できるショッピングカートがおすすめです。
ショッピングカートASP、無料版と有料版どっちを使う?
結論からいってしまうと、趣味の延長や商品点数がわずかなECサイトであれば、無料版ショッピングカート、企業や事業として長期的に取組むなら有料版ショッピングカートが向いています。
無料版と有料版、どちらのショッピングカートASPを使うべきか?
無料版と有料版、各ショッピングカートASPの違いがだいぶ掴めてきたでしょうか?自分のECサイトのコンセプトには、どちらのショッピングカートがよりふさわしいでしょうか?
これまでのまとめを以下で確認しておきましょう。
無料版カート・有料カートの違い※2020年3月調べ | |||
---|---|---|---|
サービスレベルの明示&合意 | デザインのカスタマイズ | 顧客管理 | |
無料ショッピングカート | △ 明らかにされていないことが多い |
× htmlやCSSの編集がほぼ不可、リンクが貼れない |
△ 会員登録、ポイントシステム、メルマガ機能などが不十分 |
有料ショッピングカート | ○ ショップ規模に応じたプランから選べる |
◎ htmlやCSSの編集ができるため、サイト回遊率やデザイン性が向上 |
◎ 会員登録、ポイントシステム、メルマガ機能などが充実。ショップのファン育成ができる |
【無料版】向きの運営スタイル
- 一時的な出店や商品点数がわずかな小規模ECサイト
- 無料かつ簡単な作成ステップでお洒落なECサイトを作りたい
- 専門知識がないのでデザインカスタマイズ機能は不要
- 個人のハンドメイド作品などをユーザ同士で売買したい
【有料版】向きの運営スタイル
- 長期的な出店で売上を拡大したい中〜大規模ECサイト
- 手厚い会員機能でファンを増やしたい独自ドメインのECサイト
- 小さく始めて大きく育てたい個人事業主のECサイト
- htmlやCSSによるデザインカスタマイズを重視したい
- 商品画像が多いのでサーバ容量の大きい料金プランを選びたい
ショッピングカートASP便利機能紹介
ショッピングカートASP選びに影響を与えそうな要素は、ほかにもまだまだあります!見逃せない機能をいくつか厳選してご紹介します。
スマートフォン対応
近年はネット通販の方法がパソコンからスマートフォンにシフトしてきているので、スマホ対応は必須です。各社どういう対応になるのか比較してみました。
ショッピングカート比較 <スマホ対応>※2020年3月調べ | |
---|---|
種類 | スマホ対応と表示の方法 |
BASE | ◎ レスポンシブ |
STORES.jp | ◎ レスポンシブ |
らくうるカート | ◎ レスポンシブ |
おちゃのこネット | ◎ レスポンシブ |
カラーミーショップ | ◎ 自動でスマホ最適化、レスポンシブ対応テンプレートも選択可 |
MakeShop | ○ 自動でスマホ最適化 |
ショップサーブ | ○ 自動でスマホ最適化 |
集客機能
独自ドメインのECサイトは、モール出店に比べて集客力が劣るため、どうやって集客をするかは常に課題です。これは嬉しい!と思える各社の提携ショッピングモール出品、SNS連携について比較しました(無料・有料サービスを含みます)。
種類 | SNS連携と、提携ショッピングモールの例 |
---|---|
BASE | SNS連携、BASE内のアプリのみ(無料、Apps内課金有) |
STORES.jp | SNS連携、WEAR連携、プロモーション機能(モバオク!比較.comほか) |
らくうるカート | SNS連携 |
おちゃのこネット | SNS連携、 商品検索エンジン garitto、Googleショッピング |
カラーミーショップ | SNS連携、Googleショッピング、カラメル、Yahooショッピング |
MakeShop | SNS連携、アイテムポスト機能(Yahooショッピング、価格.com、ECナビ、カラメル、GMOとくとくショップほか) |
ショップサーブ | SNS連携、価格.com、Buyee、パーク出品ほか |
決済サービス対応
ECサイトに必須の決済方法が「クレジットカード・代金引換・コンビニ後払い」の3種です。でもECサイトオープンの準備に追われるなか、一つひとつの決済代行サービスを申し込むのは意外と大変!まさに猫の手も借りたい!そんなとき、ヤマト運輸なら三大決済をまとめて導入できます。5日で売上を入金する精算サイクルと、固定費いらずのわかりやすい料金プランも特徴です。
独自ドメイン取得
独自ドメイン(××.jp、××.com、××.netなどのURL)を取得しているECサイトでは、信頼性・ブランド化・集客面などを高めることが可能です。共有ドメインは名前が長くなって覚えにくい上、検索エンジンにECサイトを表示させるためのSEO対策すら難しいです。せっかくならオリジナリティのある独自ドメインを取得して設定したいですね。各ショッピングカートASPにおける独自ドメイン対応と取得料について比較しました。
ショッピングカート比較 <独自ドメイン>※2020年3月調べ | |
---|---|
種類 | 独自ドメイン対応と取得料 |
BASE | 対応可(取得済みのドメイン設定できる)。 |
STORES.jp | 有料プランのみ独自ドメイン対応可。取得料無料(「.net」「.com」の新規取得のみ) |
らくうるカート | 対応可(プランによる)。 |
おちゃのこネット | 対応可(ベーシックプラン以上)。設定費用6,600円+取得年間費用3,300円〜 |
カラーミーショップ | 対応可。取得料無料(「.net」「.com」のみ) |
MakeShop | 対応可。 |
ショップサーブ | 対応可(ベーシックプラン以上)。設定費用6,600円+取得年間費用3,300円〜 |
※上記はすべて税込
まとめ
以上、ショッピングカートASPの徹底比較をお届けしました。
必要なショッピングカートは見つかりましたか?有料版ショッピングカートの選定ではできる限り失敗を避けたいものです。無料期間で試してから契約しても遅くありません。文字情報だけでなく自身の体験を加味したうえで、ぜひ一番ぴったりなショッピングカートを見つけてください。