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- 代金引換の手数料はなぜ必要なのか?基本知識や仕組みを徹底解説
代引き手数料とは、商品を届けると同時に、商品代金などを回収する代金引換(通称代引き)を利用する時のサービス利用料のことです。ここでは、代引き手数料の意味や、なぜ手数料が必要なのか、その裏側にある仕組みを含め、あたりまえのように思われている代引き手数料の基本について、徹底解説します。
代引き手数料の定義
代引き手数料とは、商品を届けると同時に、商品代金などを回収する代金引換(通称代引き)を利用する時のサービス利用料のことです。
代引きで商品を発送すると、モノの動きと同時に、実は、カネの動きを監視・精算する枠組みが存在します。また代引きサービスが普及するにつれ、購入者の利便性を高める目的で、現金だけではなく、クレジットカードや電子マネーで代引きの決済方法を増やすよう、進化してきています。
このような仕組みを利用する対価として、代引き手数料が発生しますが、これについてものちほど詳しく解説します。
代引き手数料はなぜ発生するのか?
購入者からみると、代引きは、現金やクレジットカードで配達業者に代金を渡す程度のことかもしれませんが、実は、その裏側には、あまり明かすことのないきめ細かな決済スキームがあります。
代引きの裏にある、物流に伴う決済スキーム
下記2つのケースを持って、代引きの裏側の決済スキームを説明します。
ケース1. 購入者aさんは、ショップAで、商品を代引きで購入。
ケース2. 購入者bさんは、ショップBで、商品を代引きで購入。
このように商取引や売買が成り立つと、代引きのスキームは商品発送とともに機能し始めます。
配達業者がそれぞれaさんとbさんへ荷物を配達する際の、お金の動きを解説します。
ケース1. 回収した「代引きA」のお金が、配達店に一時保管。
ケース2. 回収した「代引きB」のお金が、配達店に一時保管。
その後、一時的に配達店に保管していた「代引きA」と「代引きB」のお金は、決済代行会社に移ります。
ケース1. ショップAは、代引きで販売した代金を月1回にまとめて入金を希望。
ケース2. ショップBは、代引きで販売した代金を週1回にまとめて入金を希望。
決済代行会社は、きめ細かく、正しく精算し、ショップAとショップBの指定に従い、それぞれ月1回、週1回のサイクルで正確な金額を入金します。入金額は、「代引き手数料Aの分」と「代引き手数料Bの分」を差し引いたものとなります。決済代行会社は、代引き手数料を受取ることにより、業務遂行をしているのです。
代引き手数料は、決済スキームの維持費
ここでは代引きのスキームを分かりやすく解説するため、例として、ショップA、Bの2社を挙げましたが、実際、ショップ・小売店・工場などは、数十万規模で日本各地に所在しています。それぞれが異なる入金サイクルを希望したり、同会社の部門や支店別に異なる入金ニーズを持ったりしているため、さまざまな対応が必要となります。
代引き手数料は、このようなスキームを日々正常に機能させるための維持費である、と言っても過言ではありません。
「代引き」とはそもそもなにか?似て非なる「着払い」との違いを含めた詳しい解説はこちら
代引きを利用する際によくある質問
代引きは30年ほど前から宅急便サービスの普及とともに、物流を伴う決済方法として日本で広がってきました。今日の通販業界の1/4を占めるほど、日本では身近な物流系決済手段です。
このように、あたりまえの存在に思えますが、いざ使ってみようとすると、いろいろな疑問が出てきます。この章では、代引きに関わるよくある質問と回答をまとめてみました。
質問1.代引き手数料が複数発生するか?
代引き手数料は、回収金の総額に応じて発生します。複数の商品を代引きで購入する場合、発送の回数と回収金の総額によって、代引き手数料が変わります。
例えば、1万5千円のトップスと、2万8千円のズボンを代引きで購入する場合、商品2点をまとめて同梱発送する場合と、別々に発送する場合の代引き手数料は、下記のようになります。
発送パターン | 同梱発送 | 2回に分けて発送の場合 | |
---|---|---|---|
商品代金 | 43,000円 | 15,000円 | 28,000円 |
送料 | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 |
代引き手数料 | 600円 | 300円 | 300円 |
回収金の総額 | 44,600円 | 16,300円 | 29,300円 |
代引き手数料・合計 | 600円 | 600円(2回分) |
※上記は税抜です。
※現金で支払う状況を想定します。
※送料は全て1,000円だと仮定します。
回収金の総額に応じて代引き手数料は変わります。詳しい料金表の参考はこちら
質問2.代引き手数料はなぜショップによって異なるのか?
シンプルに説明すると、代引き手数料の購入者負担額は、ショップが自由に決めることができるためです。ショップのポリシーによって、購入者の負担額が異なってくるため、ショップによって「代引き手数料が無料」で全額ショップ負担になったり、「代引き手数料は一律250円」のように一部販売者負担になったりします。
代引きでクレジットカードを使いたい場合
インターネットで高額商品を買いたいとき、代引きでクレジットカードを使えたなら、現金の用意をする手間が省けて、とても便利だと思いませんか?
クレジットカードで代引きの料金を支払いたい場合、ショップと決済代行会社の間に、代引きでのクレジットカード決済や電子マネー決済の事前契約が必要となります。一度、ショップにお問い合わせされることをオススメします。
ヤマト運輸の代金引換サービスの詳細はこちら
まとめ
いかがでしたか?代引きサービスを利用する際に、購入者側かショップ側、もしくは両方が負担する「代引き手数料」があります。しかし、それがあるからこそ、代引きサービスはスムーズに機能しているのです。ショップも、購入者も、「手数料がかかるから損じゃないか」なんて思わずに、その中身をよく知り、納得して代引きサービスを利用しましょう。