ショッピングカート・決済サービスを見直し 業務効率化とコストの43%削減でEC事業の黒字化を実現
株式会社松富士食品のらくうるカート導入事例をご紹介
小売業 (食品)
通信販売
株式会社松富士食品のらくうるカート導入事例をご紹介
小売業 (食品)
通信販売
株式会社松富士食品は、「六厘舎」をはじめとする有名つけめん店・ラーメン店チェーンを展開しています。2020年、新型コロナウイルス感染症の流行で緊急事態宣言が発令、営業時間短縮や臨時閉店を余儀なくされ、非対面販売のニーズが高まりました。六厘舎ではECサイトを急遽オープンしましたが、業務効率と収益化のため、他社のショッピングカート、決済サービスから、ヤマト運輸のらくうるカート、決済サービスへの移行を決断。その経緯や効果について、株式会社松富士食品 戦略推進部 通販・新規事業係長の和田義太郎様に伺いました。
課題 |
以前のショッピングカートでは、購入者名と受注情報の照合に手間がかかり、商品発送時の大きな負担に。売上に比例してカートの手数料も増加し、赤字化したEC事業の収益改善が課題であった。 |
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取り組み |
他社のショッピングカートから、ECサイトの開業・運用に必要な機能をオールインワンで提供するヤマト運輸のカートサービスに移行。また商品購入時にお客さまのご希望に合わせて決済手段を選択できるように利便性の向上を図った。 |
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成果 |
商品発送時の確認作業の負担が、体感で10分の1ほどに軽減。またカート利用料や決済手数料の削減でコストは43%ダウン。決済手段の多様性も評価され、EC事業の黒字化を実現。 |
課題
以前のショッピングカートでは、購入者名と受注情報の照合に手間がかかり、商品発送時の大きな負担に。売上に比例してカートの手数料も増加し、赤字化したEC事業の収益改善が課題であった。
取り組み
他社のショッピングカートから、ECサイトの開業・運用に必要な機能をオールインワンで提供するヤマト運輸のカートサービスに移行。また商品購入時にお客さまのご希望に合わせて決済手段を選択できるように利便性の向上を図った。
成果
商品発送時の確認作業の負担が、体感で10分の1ほどに軽減。またカート利用料や決済手数料の削減でコストは43%ダウン。決済手段の多様性も評価され、EC事業の黒字化を実現。
2020年4月、緊急事態宣言が発令されると、飲食業界は大打撃を受けました。
「まず、お客さまが来店できなくなりました。時短営業になっても三密回避から来店を遠慮される方もいらっしゃいます。こうした影響はもちろん、インバウンド向けに出店してきた店舗では人出がなくなり、売上は大幅に減少しました。現在も、羽田空港の国際線ターミナルにある羽田空港店は、営業開始の目処がつかない状態です」(和田様)
「六厘舎」では、2007年に店内販売用「お土産つけめん」をオンラインモールで販売していた時期がありますが、店舗数が増えたこともあり、EC事業は休止していました。しかし、緊急事態宣言後のお客さまと社内ニーズを受け、EC事業を再開することになりました。当時の担当者が、最短で開店できることから他社のショッピングカートで契約、4月後半にECサイトをオープンしました。
ECサイトがオープンすると、六厘舎ファンからすぐに大反響がありました。
「多くのお客さまからの注文が殺到したことで、生産工場の負担が大きくなっていきました。2〜3人で毎日発送作業にあたっていましたが、 “これじゃ回らない”という声が現場から上がってきたのです」(和田様)
商品の発送までには、梱包、受注情報の確認、送り状作成などを行いますが、1日平均50件、多いときで200件と相当な作業量です。ところが、以前のショッピングカートでは仕様上、受注リストを書き出しても購入者名が表示できず受注IDだけが表示されるため、購入者名と受注情報との突合に大変な手間が発生していました。
「表計算ソフトで2つのリストを突合していたために、確認作業が大変でした。さらに、受注IDを1件ずつ発送通知メールに入力する作業も必要で、受注IDの番号が長いため、これも骨が折れます。いつ、人的ミスが起きてもおかしくない状態でした」(和田様)
それだけでなく、EC事業の利益が出ないという問題もありました。以前のショッピングカートは、初期費用と月額利用料が無料ということで利用していましたが、売上に比例して手数料も膨らんでしまい、赤字状態でした。
「前任担当者はすぐにサービスを検討し直しました。ヤマト運輸のらくうるカートは、宅急便の配送情報と連携ができるうえ、以前のショッピングカートよりも手数料を抑制できることがわかりました。また決済サービスも充実していたことなどが決め手となり、移行を決めました」(和田様)
らくうるカートと宅急便との連動は想像以上の使いやすさだったといいます。
「B2クラウドとの連携で、ショッピングカート内の受注情報から簡単に送り状の発行が行える。受注リストも見やすく安心です。発送通知メールには送り状番号が自動で反映されるので、手間は体感で10分の1程度に減少しました」(和田様)
商品発送にかかるストレスが解消されことが、現場にとってはとても大きな喜びだったそうです。
「決済手段が増えたこともお客さまから好評でした。六厘舎は年齢層の高いファンも多いので、クレジットカード決済以外の決済手段を希望される方もいらっしゃいます。ヤマト運輸の決済サービスに変えてからは、代金引換決済や、後払い決済を選択するお客さまが増えましたので、潜在ニーズの発掘にもつながりました。セキュリティ面でも、大変信頼しています」(和田様)
おかげさまでEC事業単体での黒字化も達成することができました。
「ヤマト運輸のサービスに移行した結果、43%のコストを削減することができました。そしてありがたいことに、自粛ムードが落ち着いた今もEC事業の売上は右肩上がりで伸びています。お土産つけめんはお店に来られない家族や友人にも食べてもらいたいという常連客の声から始まりました。お店に来られるようになっても、ECサイトにはECサイトのニーズがあるのだと実感しました」(和田様)
ECサイトは、新規開拓の入り口としてもうまく機能しているそうです。
配送には以前よりクール宅急便を採用していました。
「運んでいただくヤマト運輸の品質には、満足しています。六厘舎のお土産つけめんは、冷凍したつけダレにより店と変わらぬ旨さを提供できることも好評の理由です。そのつけダレが破損したり、麺が崩れたりしないよう、私たちも注意して梱包しますが、問題が出たことはほぼありません」(和田様)
現場の悲鳴は、うれしい悲鳴に変わりました。当初、ヤマト運輸がECのサービスを提供していることに意外感もあったそうですが、らくうるカートを大変重宝しているとおっしゃいます。
時短営業という負の面から再開したEC事業ですが、新しいニーズも生み出すことができて今後さらなる成長を目指します。ヤマト運輸とのタッグに、六厘舎が求めるものは何でしょうか。
「究極をいえば、我々はおいしいものを作ってお客さまに提供することだけに集中したいです。Web集客やショッピングカート、決済サービス、そして購入後のお届けと、すべてまとめてヤマト運輸に任せられたらという思いさえあります。中小企業のEC担当者は、二人三脚でもっと頼れるパートナーがいたらと考えている人も多いはずです。今後も、ヤマト運輸からの新しいマーケティングの提案や、機能サポートに期待しています」
※掲載記事の内容は取材当時のものです。
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