在庫の一元化でより速くより効率的に。ビジネスの成長のために実践する生産・管理術とは?

在庫の一元化でより速くより効率的に。ビジネスの成長のために実践する生産・管理術とは?

2022.07.22

佐藤繊維
1932年(昭和7年)に山形県寒河江市で創業した紡績・ニットメーカー。糸づくりから製品の仕上げに至るすべての工程において「日本のものづくり」を大切にしながら、自由な発想でオリジナリティ豊かな製品を世界に向けて発信している。ニット製品のプロダクトでは多数の自社ブランドを発表している。 佐藤繊維株式会社

佐藤正樹さん
東京のアパレル会社を経て92年に佐藤繊維へ入社し、2005年に4代目の社長に就任。高品質とオリジナリティを武器に糸の開発やニット製品のブランド化などを積極的に行い、世界から注目を集める企業へ成長させる。羊のような金髪ヘアがトレードマーク。
 

 

海外進出で成功を収めていたり、オリジナルブランドを多数展開していたりと、派手なところにばかり目が行ってしまいがちですが、佐藤繊維の成功やビジネス拡大の裏には、業務の効率化やスケジュール管理のための取り組みがあり、それらがビジネスを支える大きな力になるのだということがわかります。

世界的に評価を受けている企業とはいえ、その取り組みの数々は、中小企業にとって参考にしやすいものばかりです。地味なこと、小さなことであっても、それが積み重なっていくことで大きな効果となります。今回ご紹介した佐藤繊維の取り組みを参考に、業務の効率化やスピード化を目指してみてはいかがでしょうか。


発見POINT

  • スケジュール作成は2段階。誰もがわかる目安を用意して連携をスムーズにする

    複数の工程・チームが存在する現場では、受注前に「全工程を踏まえた全体スケジュール」、受注後に「目標に対する進捗を反映した工程別、日・週単位のスケジュール」という2軸を用意し、運用していくのが理想的。想定外の事態の影響を受けやすい受注後のスケジュールは、工程別の細かな進捗確認を行うアナログ手法で都度調整していくと良いでしょう。その際に、管理システムなどを進捗の目安として、誰もが”現在の状況”を把握できる環境を用意しておけば、複数の工程間においても連携がスムーズにいきます。

  • 商品の保管方法ひとつで実現する効率化

    在庫管理はスムーズな出荷を実現するための工程と捉え、商品を“出荷仕様”で保管するだけで、出荷業務の効率化が実現します。例えば、届け先(発注先)ごとに発注分の数量を振り分けて在庫管理する方法をとれば、出荷時はそれを取り出して梱包するだけで出荷作業は完了します。また在庫管理の際は、デジタルと連携させて商品が保管されている場所やステイタスなどを把握できる状態にしておくと、アナログで探す・調べる手間が圧縮されるためさらに業務が効率化していきます。

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