導入前
らくうるカートを導入するにあたり、どのような課題があったのでしょう。
勘兵衛園さんがらくうるカート導入までの状況について伺います。
らくうるカート導入前の貴社の状況や取扱商材についてお教えください
千葉県は全国一の梨生産地であり、その中でも江戸時代より続く名産地市川市で栽培される梨は、その知名度や歴史などが評価され特許庁より地域ブランドの認証を受けています。1851 年(嘉永四年)に創業し、私で8 代目となる当園は、皆さまに安全で美味しい和梨をお届けするために、環境に配慮した有機低農薬栽培にこだわり 丹精込めた梨づくりをしております。
おかげさまで当園のお客さまは約9割がリピーターさまですが、収穫・出荷の多忙な時期に、毎年宅急便の送り状を手入力で打ち込んで作成していましたので、とても煩わしく思っていました。また、出荷が終わった後は、大量の請求書をお客さまへ送っていましたが、期日までにお支払いいただけないお客さまへの督促業務が心理的な負担になっていました。HPは開設していましたがオンラインストアの機能はなく、受注に関してはお客さまへ出荷予定時期のご案内を兼ねて毎年FAX注文書をお送りしておりました。お客さまからのご要望もあり、クレジットカード決済ができるようにとショッピングカートの導入を検討し始めていた時期に、ヤマト運輸の方から「便利な機能があるサービスがあります」とご提案をいただきました。
導入の決め手は?
ヤマト運輸の提案が、「ショッピングカート」のセールスというよりは、当園の課題解決に主眼を置いたソリューションの提案だと感じたからです。現在のお客さまとの関係や運用する当園の状況を考慮して、これまでのやり方を踏襲しながら、新たな受注方法や顧客管理方法を提案いただきました。具体的には、「らくうるカート」は商品登録するだけで、スマホでも注文サイトが簡単にできるので、いつものFAX 注文書に「らくうるカート」で発行したQRコードを貼るだけで、注文がネットへ簡単に誘導できるとのこと。
ネット注文なら、お客さまからのご要望の多いクレジットカードによる支払いができるようになります。すでに開設していたHP にも、ネット注文用の「かごボタン」が簡単に取り付けられ、また電話やFAX で受けた注文も「らくうるカート」に登録することで一元管理でき、さらには、商品の配送先の情報を、ヤマト運輸の送り状発行システムとも連携できるので、収穫や出荷の忙しい時期に煩わしい作業から解放されるとのことでした。
いつものFAX注文書にQRコードを貼るだけで、注文をネットへ簡単に誘導
チラシなどに貼りつけたQR コードをスマホのカメラで読み込むと商品ページにアクセス。
すぐに商品のご注文ができます。
販売したい商品のページとQRコードを簡単に作成できます。
- ※販売できる商品上限数 はプランにより異なります。
- ※スマホでかんたん販売を開始するにあたり、事前にパソコンで管理画面からスマートキーをご登録いただく必要がございます。
導入後
らくうるカートを導入してから、どのような変化があったのでしょう。
勘兵衛園さんがらくうるカートを使用して気づいた点について伺います。
導入時の印象は?
当園のお客さまは比較的ご高齢の方が多いので、FAX注文書に「オンラインストアでも注文できます」などと記載して、オンラインストアへの導線を用意したといっても、スマホを使ってご注文される方の割合が高くなるとは予想していませんでした。ところが実際には、約半数のお客さまがスマホでQRコードを読み取り、オンラインストアから購入していただきました。前年は、FAX 申込書による注文がほとんどで、支払い手段も払込票しかありませんでしたので、初年度から予想以上の変化となり大変驚きました。
導入時に苦労した点は?
とりわけ苦労ではありませんでしたが、FAXや電話などこれまで通りの手段で注文された残り半数のお客さまの注文情報を、「代理注文機能」を使って「らくうるカート」に登録しました。来年も、常連さまからは引き続き電話やFAXでご注文があると思います。「らくうるカート」では一度注文情報を登録しておけば、以後は名前や電話番号を使って注文履歴として呼び出し、簡単に注文手続きができるとのことなので、今年の苦労は来年には報われると思って頑張りました。
電話・FAX・ハガキなどで承った注文を入力して、受注データを登録できます。
「代理注文」機能は電話・FAX・ハガキなどで受けた注文を登録することができる機能です。
購入者情報を入力して登録することで受注データの一元管理ができます。
一度登録をしておけば、リピート注文時の対応が楽になります。
運用
らくうるカートを運用して約1年。どのような変化があったのでしょう。
勘兵衛園さんがどのようにらくうるカートを運用しているのか聞いてみました。
運用時に気づいたことは?
今回は「クレジットカード払い決済」とともに「後払い決済」も導入しました。これまで利用していた他社さんの「収納代行※」の場合、月額1万円の固定費に加え、1件あたり100円の費用負担がありました。「後払い決済」も手数料はかかりますが、購入されたお客さまにも手数料の一部をご負担いただくことで、全額負担とはなりませんでした。お客さまには事前に、決済手数料の一部が購入者さまの負担になることをご説明しましたが、売上にマイナスの影響はありませんでした。「後払い」を選ばれたお客さまには、ある程度の手数料をご負担いただけることがわかりありがたく思っています。クレジットカード払いなどと合わせ、約9割のお客さまの品代金がヤマト運輸から支払われましたので、払込票を使ってお支払いされていたお客さまが激減し、請求業務や未入金のお客さまへ督促業務が大幅に削減されました。出荷シーズン後に行っていた督促作業から解放されたことは、心理的な負担を考えるととても助かりました。
- ※収納代行とは
一般的には、複数あるコンビニや郵便局との決済契約を一括で代行するサービスで、購入者はお手元に届いた払込票を使って、全国のコンビニ・郵便局で商品代金が支払えます。債権を保証するタイプと保証しないタイプがあります。
使ってみて便利な機能は?
「らくうるカート」を導入して、宅急便の送り状発行システムとボタン1つで連携できるようになり、本当に助かっています。ただでさえ収穫や出荷の時期はとても忙しいので、送り状を準備するのはとても面倒な作業でした。また、商品の注文ごとにあて先を最大20件指定できる「複数配送先設定」は、贈答品・ギフトとして注文されるお客さまの多い当園には大変便利な機能でした。
出荷シーズン後に行っていた督促作業から解放され、心理的な負担がなくなり助かりました。
送り状発行サービスAPI 連携(B2 クラウド連携)を使用すると、
連携ボタン1つで配送情報が連携され、管理がかんたんになります。
配送情報の連携、管理を行うために手動作業の煩雑なプロセス
配送先情報CSVに送り状番号付与と配送情報管理のために、毎回手動でデータの出し入れが必要になり、手間がかかります。
配送情報が連携、管理が連携ボタン1つでかんたん
B2 APIで連携することで、配送先情報と付与される送り状番号がリアルタイムに連携され、手を煩わせることはありません。
今後の展開
らくうるカートを運用して、どのような変化があったのでしょう。
勘兵衛園さんがどのようにらくうるカートを運用しているのか聞いてみました。
これからの展望は?
「らくうるカート」を導入してオンラインストアを開設しましたので、季節限定の梨の販売だけではなく、常時販売する商品をラインナップに加えることにしました。その商品とは、和梨(市川市長賞、いちかわブランド賞受賞)のオーガニックセミドライフルーツです。こだわりの有機肥料で栽培した当園の和梨には、豊富な食物繊維とコクのある甘み、そして鮮やかな風味が健在します。それらを包容した細胞一つ一つを壊さぬよう、48℃の低温で24時間じっくり丁寧に乾燥させた、ノンフライド、無加糖、無着色の無添加食品です。江戸時代より続く梨の名産地市川市大町の和梨の魅力を、もっともっと伝えていきたいと思っています。
最後に、らくうるカートに期待することや要望は?
今年はスマホからご注文いただいたお客さまが増えましたので、来年からはそのお客さまへはメールでご連絡できるようになりました。これまでのように案内状やFAX注文書を封入し、郵送する手間やコストがかからなくなると期待しています。また、「らくうるカート」を導入した後も、果物を個人向けに直接販売する農家にとって便利な機能を、随時追加していただいて助かっています。例えば「代理注文専用支払い方法設定機能」では、電話やFAXによる注文に限定した支払い方法の設定が可能になり、オンラインストアとの使い分けが可能になりました。「らくうるカート」は当園以外にも柿、マンゴー、桃、ぶどう、さくらんぼなど全国各地の果樹園さんで利用されているとお聞きしています。今後も果物農家の要望を集約して、「らくうるカート」をさらに使いやすいものに改良し続けていただきたいと願っています。
「一次産品オプション」をご用意
らくうるカートは、多くの一次産品を扱う加盟店さまに導入いただいております。このたび、これらの加盟店さまからご要望の多いいくつかの機能をまとめて導入できるオプションサービスをご用意いたしました。詳しくはこちらをご覧ください。
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