物流アウトソーシングでセール期の人手不足解消!活用メリットを解説

物流アウトソーシングでセール期の人手不足解消!活用メリットを解説

2023.02.02

EC事業者さまの中には、人手不足を課題に感じている方も多いのではないでしょうか。特にセール期は、一時的な受注量の大幅増加に伴って、現場が混乱しがちです。人材募集をかけても人が集まりにくいこともあるうえに、教育や採用にも時間と手間とコストがかかります。一時的な人員補充では、期待どおりの成果を上げることが難しい場合も・・・。

セール期の人手不足を解消するには、物流アウトソーシングが効果的です。物流をアウトソースすることで、自社で臨時に確保する人材を大幅に減らすことが可能です。ここでは、前回のセール期に人材不足で悩んだ方に向けて、物流アウトソーシングの種類やメリットについて解説していきましょう。

 

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物流アウトソーシングとは?サービスの種類を解説!

 

物流アウトソーシングとは、物流業務を外部の専門業者に委託することです。物流業務には、入庫、検品、保管、在庫管理、帳票発行、梱包、発送と、さまざまな工程があります。これらの工程の一部または全部を専門業者に任せることで、自社の負担を大幅に軽減することが可能となります。

物流アウトソーシングにはさまざまな種類やサービスがあるため、その中から自社の状況に適したものを選択するのがおすすめです。ここからは、物流アウトソーシングの主な種類を解説します。

定額系物流サービス
定額系物流サービスは、あらかじめサービス内容と料金が決まっていて、それにもとづき契約を結ぶタイプの物流サービスです。定額系物流サービスではWebサイトに料金表が掲載されていることも多く、検討段階で料金の目安がわかるというメリットがあります。
また、定額系物流サービスでは、商品1個単位から利用できることが多く、出荷量が少量の場合でも利用しやすいのが特徴です。ただし、サービス内容が一律で決まっているため、要望に合わせてのカスタマイズができないというデメリットもあります。

カスタム系物流サービス
カスタム系物流サービスとは、サービスの内容を個別に打ち合わせて決めるサービスです。特に出荷量の多いEC事業者さまに適した方法で、それぞれの状況に応じた運用にカスタマイズできます。保管方法や出荷方法、金額なども打ち合わせに応じて決まるため、自社のビジネスモデルに合わせた使い方ができます。

出荷業務以降をアウトソーシングするサービス
出荷業務以降をアウトソーシングするサービスとは、物流業務のうち出荷業務以降、いわゆるシングルピッキング、梱包、出荷部分をアウトソーシングできるものです。商品の保管や受注はECサイト運営者が行い、物流業務のうち手間のかかる出荷業務のみを委託できるという、いわば自前型と完全委託の中間型サービス。
「店舗在庫と合わせて管理しているため、在庫は預けたくない」「セール期や定休日明けの受注が増えて忙しいときだけ依頼したい」といった都合に合わせて柔軟な利用が可能となります。出荷量が少量の場合、製造や店舗運営などの他事業とECサイトを並行して行っている事業者さまでも、手軽に利用しやすいのが特徴です。

固定費なしで手間のかかる個別梱包や出荷業務だけを委託するヤマト運輸の発送代行サービス
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物流アウトソーシングのメリット 

物流アウトソーシングには、業務の効率化やコスト削減など多くのメリットがあります。物流アウトソーシングの活用によって自社の課題解決につながる可能性が高くなるため、どのようなメリットがあるのか事前にしっかり理解しておくことが大切です。

物流業務以外の仕事に集中できる
物流業務を外部にアウトソーシングすることで、それ以外の業務に集中することが可能です。例えば、販売商品の企画やマーケティング活動、顧客対応などに力を入れられるようになり、売上および顧客満足度の向上につなげられる可能性が高くなります。

物流品質の向上が期待できる
物流業務のアウトソーシングは、安定的に高品質な商品を届けるためにも役立ちます。物流アウトソーシングの会社は、いわゆる物流のプロ。品質向上や効率化につながる多くのノウハウを持っています。検品や帳票発行、梱包などを任せることで、誤送や商品の破損なども起こりにくくなるというメリットが。
さらに、入庫から保管、在庫管理までを委託することも可能です。商品管理に関する業務を一括して任せることで、手間なく高い物流品質を実現できます。

コストを削減できる
物流アウトソーシングでは、保管している在庫数や発送個数に応じて費用が発生する業者が多いのが特徴。利用した分だけのコストを支払えば良いため、繁忙期のために確保しておく倉庫や人件費などのコストの削減につながる可能性が高くなります。

セール期などの急な出荷増にも対応できる
ECサイトでは、出店しているモールのセール期や季節のイベント時、ボーナス時期などに急激に受注が増える可能性があります。また、インターネット上で話題になって売上が急増するといったケースも。このような急激な受注の増加に対応できる業者を利用していれば、出荷業務に追われたり、対応できずにお客さまへのお届けが遅れたりする心配はありません。在庫さえ確保できていれば、スピーディーに商品をお客さまの手元に届けられます。

 

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物流アウトソーシングのデメリット 

物流アウトソーシングには多くのメリットがありますが、イレギュラー時の対応やノウハウの蓄積といった点でデメリットも存在します。デメリットも踏まえたうえ上でのサービス活用の検討が大切です。

イレギュラー対応が難しい
定額系物流サービスでは、細かい自社の運用に対応できない可能性があります。さらに、顧客ごとのラッピング対応や同梱希望、キャンセル、注文内容の変更といった細かな対応はできないというケースも。細やかなサービスを提供したいと考えているEC事業者さまは、アウトソーシング先がどこまで対応可能か、事前に確認しておきましょう。

自社にノウハウが蓄積しない
物流業者に業務をアウトソーシングするということは、物流業務に関するノウハウが自社に蓄積されないということでもあります。将来的には自社で対応したいという場合は、アウトソーシングだけに頼るのは避けたほうがいいかもしれません。

トラブル時の責任の所在が見えにくい
トラブル発生時に、責任の所在が見えづらいというのも物流アウトソーシングのデメリットのひとつ。例えば、商品に傷がついてしまったといったトラブルが発生した場合、どの工程でできた傷なのかという検証に時間がかかることも。アウトソーシングを利用する際は、起こりうるトラブルを事前に想定しておき、責任の所在を明確にしておく必要があります。

サービス選定に注意が必要
物流に限ったことではありませんが、アウトソーシング業者を選ぶ際は、自社の課題解決につながるサービスかどうかを十分に検討する必要があります。規模や対応内容などが不適切なサービスを選んでしまうと、かえってコストがかさんだり、品質低下を招いたりするおそれも。自社に合ったサービス内容なのかをしっかり見極めて、適切なアウトソーシング先を選びましょう。



物流アウトソーシングを検討すべきタイミング

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物流アウトソーシングは、きっかけがないとなかなか導入に踏み切れないものです。ここでは、物流アウトソーシングを検討すべき4つのタイミングをご紹介します。

EC・ネットショップ立ち上げ時
物流アウトソーシングを検討するタイミングのひとつとして、ECサイトの立ち上げ時から業者に委託することが挙げられます。立ち上げ時は、商品の企画やマーケティング、物流の仕組みづくりなど、やることが盛りだくさん。タスクが多いにもかかわらず、限られた人員でしか対応ができないといったときに物流アウトソーシングを活用することで、業務の負担が軽減できます。

コア業務に集中したいとき
商品開発や自社のSNS運用など、社内のスタッフでないとできない仕事に力を入れたいときも、アウトソーシングを検討するタイミングです。自社でなくてもできる業務をアウトソーシングすることで、別の業務に多くのリソースを回せるように。業務を効率化し、コア業務に集中して事業を拡大するうえ上でも、早めの検討をおすすめします。

発送業務が自社内では追いつかなくなってきたとき
出荷件数が増加し、人手が足りずに発送の遅れが発生したり、ほかの業務に支障をきたすようになったりしたら、アウトソーシングの導入検討をおすすめします。追加人材が確保できず残業が慢性化している、商品発送時の品質が落ちてクレームにつながっているといった場合は、早々に検討しましょう。

「出荷業務にあたる人材コストを減らしたい」「お届けまでのリードタイムを安定させたい」というときは、ヤマト運輸の「ピック&デリバリー」がおすすめです。帳票発行・シングルピッキング・梱包・出荷までの作業はヤマト運輸が行うため、出荷にかかる作業時間を短縮。お届けまでのリードタイムも安定するため、商品遅延のクレームも削減できます。

保管スペースが確保できなくなってきたとき
在庫の量や種類が多くなり、保管スペースが確保できなくなったときも、物流アウトソーシングを検討するひとつのタイミングです。自社倉庫を増やすというのもひとつの手ですが、在庫量が時期により大きく異なる場合は、無駄なコストになってしまう可能性も。物量に応じて柔軟にスペースを確保したいというときは、商品の在庫管理も任せられる物流アウトソーシングを検討するのがおすすめです。

ヤマト運輸では、在庫管理から受注、梱包、配送まで、すべての業務を代行する「フルフィルメントサービス」も展開しています。「在庫スペースが手狭で困っている」「倉庫を追加したいが、売上と賃料や人件費などの維持コストとの判断が難しい」といったシーンで活用可能。売上の状況に合わせて利用できるため、経営の安定化につながります。



物流アウトソーシングサービス選定時のポイント

物流アウトソーシング業者には、自社の商品や顧客情報を預けることになります。トラブルにつながらないよう、慎重に選定することが大切です。
ここでは、物流アウトソーシングサービスを検討する際に、チェックしておきたいポイントをご紹介しましょう。

委託したい業務内容とマッチしているか
委託したい業務内容とサービス内容がマッチしていなければ、十分なメリットを得られない場合も。運営しているECサイトの状況を整理して、解決したい課題や必要なサービスを見定めてからサービスを選定してください。

導入後のサポート体制が整っているか
導入後のECサイト側との連携体制や、トラブル発生時の対応方法、カスタマーセンターの対応時間などについても確認をしてください。想定外のトラブル対応に知見のあるスタッフがいるのか、過去にどんな事例があったか事前に確認しておくと安心です。

実績があって信頼できるか
EC関連の物流アウトソーシングについて、どのような実績があるのかも選定のポイントのひとつ。特に、壊れやすい品や食品など、品質管理に注意が必要な商品を取り扱っている場合は、該当の商品の取り扱い実績があるか確認しておく必要があります。



物流アウトソーシングでECサイトの出荷品質を安定させよう

ECサイトの出荷品質を安定させるなら、物流アウトソーシングの活用がおすすめです。物流アウトソーシングなら、セール期といった急な出荷量増加にも対応可能。安定したクオリティで商品の発送を行えるため、顧客満足度の向上にもつながります。メリット・デメリットを理解し、自社の悩みに合ったアウトソーシング先を探してみましょう。

 

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発見POINT

  • 物流アウトソーシングをピンポイントで活用することで繁忙期の人手不足に解消

    「セール期以外は人手が足りている」「注文数に波がある」という場合、物流アウトソーシングを利用するか迷う事業者さまも多いでしょう。物流アウトソーシングは、必ずしもすべての業務を委託するとは限りません。固定費なしで繁忙期のみ利用できるサービスであれば、コストを抑えながらにセール期を乗り切ることができます。自社のリソースが足りない部分のみをアウトソーシングできれば、業務課題の改善にも役立ちます。自社の課題に合ったサービスを選ぶことが重要なポイントです。

  • 物流アウトソーシングを利用すべきタイミングはいつ?

    具体的にどのようなタイミングで物流アウトソーシングの利用を検討すべきかといえば、まずはECサイト立ち上げ時です。取り組むべき業務がたくさんある時期は、出荷以降の業務を委託して、コア業務に集中しましょう。その観点でいえば、注文数が増えるセール期などの繁忙期や、ECサイトの拡大期なども、物流アウトソーシングの利用がメリットになるケースが多いです。 実績や信頼性があるか、サポート体制はどうなっているかなどをしっかり確認したうえで、物流アウトソーシングの利用を検討してみてください。

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